「ケンカ正」の後釜に、世耕経産相の「お友達」。2兆円の投資枠をコントロールする目論見。
2019年3月号 BUSINESS
昨年12月、11人の取締役のうち民間出身の9人が所轄の経済産業省と衝突して辞任を表明した産業革新投資機構(JIC)で、「ケンカ正(まさ)」こと田中正明社長(元三菱UFJフィナンシャル.グループ副社長)の後任に、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の水野弘道最高投資責任者(CIO、67)が浮上している。水野は世耕弘成経済産業大臣の「お友達」で、GPIF入りの時にも物議を醸した人物。田中、坂根正弘(元コマツ会長)、冨山和彦(経営共創基盤CEO)といった「うるさ型」を外してお友達を送り込み、2兆円の投資枠を持つJICをコントロールしようという野望が透けて見える。
9人が辞任した後、経産省は「JICについての第三者諮問会合」を設置し、仕切り直しを急いでいる。先の「うるさ型」だけでなく、米バイオベンチャーへの投資で屈指の実績を持つ副社長の金子恭規、再生ファンドで高い実績を持 ………
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