彼らを知らないはずの若者も映画館に何度も足を運ぶ。歌でなく生き様を確認しに。
2019年4月号 LIFE
1970~80年代にかけて活躍した英国のロックバンド「クイーン」の出世物語を描いた映画『ボヘミアン・ラプソディ』がロングランを続けている。数字を追いかけると興行側のほころぶ顔が目に浮かぶ。約58億円の制作予算に対し、3月上旬時点での興行収入は973億円を超えた。第91回アカデミー賞では作品賞を含む5部門にノミネートされ、主演男優賞、編集賞、録音賞、音響編集賞の最多4冠を獲得するという名誉も得た。驚くのは、日本での人気ぶりだ。国別興行収入で米国の約240億円についで、約119億円と2位。リアルタイムでクイーンを聴いた人はアラフィフ以上がほとんどのはず。ロックおやじやおばさんが栄光の日々をもう一度と映画館に押しかけているのか。いや、そうではない。映画でクイーンを知ったり、その魅力を再発見したりした老若男女が2度、3度と友人や家族を巻き込んでリピートしているという。 ………
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