2019年5月号 BUSINESS
4月1日に造船大手・常石造船(広島県福山市)の持株会社「ツネイシホールディングス」(同)が、地域振興を旗印に航空機や旅客船事業を展開してきたグループ会社の「せとうちホールディングス」(尾道市)を吸収合併した。これに先立つ決算公告によれば、せとうちHDは2017年12月期に20億円もの最終赤字を計上し、7億円の債務超過。受け入れる側のツネイシHDも同期に大赤字を計上し、単体で46億円の債務超過に陥った。国内造船業界で愛媛の今治造船に次ぐ2千億円規模のグループ売上高を誇るが、中国、韓国勢との競合で厳しい環境下で同族経営が大きな曲がり角を迎えていることは明らかだ。せとうちHDが17年10月に就航させた瀬戸内海の景勝地を巡る周遊船「ガンツウ」をご存知だろうか。日本建築学会賞を受賞した建築家による切妻屋根の和風建築の意匠で、木材をふんだんに使った客室には露天風呂も備え、 ………
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