「東証1部落ち」危ない地銀リスト

東証の「市場区分」見直しが地銀業界を直撃。有無を言わせぬ合併を迫るとは、誰が予想しただろう。

2019年5月号 BUSINESS

  • はてなブックマークに追加

東京証券取引所が打ち出した上場企業の市場区分の見直し。時価総額250億円と500億円が「東証1部」の残留基準と取り沙汰される中、東証33業種区分の中で最も大きなダメージを受けるのは数十行規模の「東証1部落ち」を免れない地銀業界だ。地銀76行の時価総額(4月10日終値)を低い順に並べた左の表をご覧いただきたい。時価総額250億円以下が16行あり、250億円以上~500億円以下の1部残留の当落線上も15行ある。時価総額が最下位の島根銀行は44億円。100億円以下の4行がいずれも東証1部上場とは、お笑い草である。地銀のPBR(株価純資産倍率)を順に並べてみると、首位のコンコルディアでさえ0.47倍。三十数行が0.3倍割れだ。ちなみに最下位の高知銀行と千葉興業銀行は0.12倍程度しかない。言うまでもなくPBRは、株価が1株当たりの純資産の何倍まで買われているかを見る尺度。もし1倍以下であれば、その ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。