2019年5月号 LIFE
NHKでは働き方改革の一環として、6月に制作局の組織改編が予定されている。今年に入り、改編案が明らかになると、制作局の8部のうち文化・福祉番組部だけが「真っ二つに分離される」と波紋を呼んだ。同部は「NHK最後の良心」と称される『ETV特集』を担当する。改編案への説明を求め、部員72人が制作局長宛ての「要望書」を提出。メディアが「経営陣が政権にすり寄ったのでは」と報じたのに対し、上田良一会長は3月の会見で「(そのような意図は)一切ない」と説明した。だが、同部の前身の教養番組部と共同で番組を制作したことがある報道局OBは語る。「かつての『クローズアップ現代』のように、『ETV特集』も働き方改革という誰も反対できない看板を掲げ、時間をかけて換骨奪胎するつもりだろう。問題なのは、組合が現場の懸念を経営側に伝えず、部員が要望書を出さざるを得ない状況をつくってしまっ ………
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