米国が目の敵にする 「中華の為」(華為)は桁外れの先進企業。5G普及のカギを握る研究開発部隊が陣取る深圳を訪ねた。
2019年5月号 GLOBAL [企業探究]
「中国のシリコンバレー」と称えられる中国・深圳も、かつては小さな漁村にすぎなかった。隣接する豊かな香港を目指して、泳いで渡る中国人が後を絶たなかった。中国政府は香港と深圳の間を二重に仕切るとともに、他の地域からの流入を制限、深圳を半ば隔離したが人の流れを壁と鉄条網で遮ることはできなかった。「ならば香港と同じくらい豊かになればいい」――。そう決めたのは鄧小平だ。1980年、深圳は経済特区に指定された。改革開放40周年の2018年、深圳のGDPは香港を抜いた。今や本家米国のシリコンバレー、イスラエルのテルアビブと並んで、スタートアップ企業の一大集積地となっている。米国が目の敵にするファーウェイとは一体どんな会社なのか、今年3月初め、香港経由でファーウェイの本拠地深圳に入った。
ファーウェイは87年、創業者の任正非氏が仲間ら5人と資本金2万1千元で立ち上げた通信 ………
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