野党第一党の独裁者に「生き血」を吸われたくない国民・自由・共産が、どんな「化学変化」をおこすか、見ものだ。
2019年5月号 POLITICS
「無所属とすることで他の野党にも支援をいただき、野党共闘を成功させたい」。3月31日に大阪市内で記者会見に臨んだ共産党の志位和夫委員長は、久々に高揚していた。同席した宮本岳志衆院議員(比例近畿、59)を4月21日投開票の衆院大阪12区補欠選挙に無所属で擁立すると発表。党籍を持つ現職議員が無所属で出馬するのは結党以来初めてで、「異例も異例の対応」(共産幹部)だ。大阪12区補選には自民党と日本維新の会が新人を擁立し、無所属の樽床伸二元総務相も出馬。一方、立憲民主党と国民民主党は候補者擁立を見送ったため、志位氏は森友事件追及の先頭に立った宮本氏を無所属で擁立し、「野党共闘のモメンタムにする」と大勝負に出た。共産が主張する「本気の野党共闘」(「相互支援・相互推薦」)を主導する目論見は明らかだ。
そもそも共産は元国会議員秘書の大阪12区擁立を決めていた。告示 ………
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