「詐欺上場」東芝メモリ悪巧み

「秋にも」と喧しいが、上場直後に株価が暴落し、多くの個人投資家を道連れにしたルネサスやJDIの二の舞い。

2019年6月号 BUSINESS [また泣きを見る個人投資家]

  • はてなブックマークに追加

東芝が債務超過回避のため韓国のSKハイニックス、米ベインキャピタルなどの日米韓連合に売却した半導体メモリ会社、東芝メモリが「年内上場」に向けた動きを加速している。しかし2019年1月~3月期が営業赤字の見通しになるなど、足元はおぼつかない。このままでは上場直後に株価が暴落し、多くの個人投資家を道連れにしたルネサスエレクトロニクスやジャパンディスプレイ(JDI)の二の舞い。「上場詐欺」になりかねない。上場を検討しているのは東芝メモリの持ち株会社である東芝メモリホールディングス(東芝メモリHD)。「9月」「10月」「年内」「年度内」と報道によってバラツキはあるが、少なくとも年度内の上場を目指しているのは間違いない。そうせざるを得ない理由があるからだ。

上場のタイムリミットは「年度内」

東芝メモリHDは4月、みずほ銀行、三井住友銀行、三菱UFJ銀行の3メガバンクから総額9千億円の融資と、運転資金と ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。