毎度おなじみの納入遅れが再び。足元を見られた買収計画浮上、怪文書も出て制御不能に。
2019年7月号 BUSINESS
三菱重工業が社運を賭して取り組んだ三菱リージョナルジェット(MRJ)の開発プロジェクトがダッチロールしている。5回延期の末に定めた来年半ばの初号機納入が改めて危ぶまれているのは周知。頼りにしていた米ボーイングから袖にされ、逆にライバルだったカナダのボンバルディアに小型機事業のまるごと買収を迫られる始末。肝心の開発スタッフを擁する子会社の三菱航空機(愛知県豊山町)では辣腕を振るう英国人幹部を中傷する怪文書が出回り、もはや制御不能に陥っている。「三菱重工が検討中なのは事実だが、コメントは控えたい」6月7日、名古屋市内で開いた記者会見で、三菱航空機社長の水谷久和(67)は、3日前に米航空専門メディア「エアカレント」がスッパ抜いた三菱重工によるボンバルディアの小型ジェット旅客機(CRJ)事業買収についてこう受け流した。
6日付日本経済新聞は「CRJの顧客ネッ ………
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