「引き渡し条例」改正の立法院審議に危機感切迫。日本人も捕まれば安全でないとアラーム。
2019年7月号 GLOBAL
香港は1997年の返還以来、最も暑い夏を迎えている。6月4日夜、ヴィクトリア公園で天安門事件30周年の追悼式が例年通り行われ、18万人(主催者「香港市民愛国民主運動支援連合会」=支聯会発表)が参加。返還後22年で屈指の参加者数だった。18万人を駆り立てたのは、記憶が薄まっていく一方の天安門事件ではなく、立法院(議会に相当)で審議入りしている「逃犯引渡条例(逃亡犯罪者引き渡し条例)」の改定だった。「独裁の魔手は、間断なく香港へと伸びてきている。逃亡犯引き渡し条例の魔手は香港の法治の破壊を企み、香港人の生命の安全を脅かす。香港の未来のために徹底的に戦わなくてはならない!」主催者の支聯会主席、何俊仁(67)は開会の辞で逃亡犯引渡条例改定反対を明らかにした。
北京による香港支配は、香港人の想像を遥かに超えるスピードで進んでいる。その過酷な事実を香港人の眼前に ………
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