昨年たった2人で結成された「朝日再生機構」なる第二組合が30人に急成長。中労委で不当労働行為を争う異常事態。
2019年8月号 BUSINESS [「経営監視」の妖怪]
一つの妖怪が築地に現れている。「朝日新聞再生機構」という妖怪が。築地の権力者たちは、この妖怪に対する討伐の同盟を結んでいる。朝日新聞社の渡辺雅隆社長とその幕僚の取締役たち、コンサル上がりの社外監査役や買収ファンドのアドバンテッジ・パートナーズ出身の社長補佐役、そして第一協同法律事務所の弁護士も――。「共産党宣言」をもじれば、そんなことになろうか。いま朝日新聞社では、渡辺社長の心胆を寒からしめる勢力が増殖している。第一組合たる朝日新聞社労働組合とは別の、新しい労働組合(第二組合)、「朝日新聞再生機構」のことである。マスコミの第二組合といえば組合員が数人の「へそ曲がり」の集まりというのが通例だが、さすがに「変わり者」が多い朝日の社風だけはある。昨年たった2人でスタートした再生機構の構成員は1年後に30人を数える急成長を遂げたという。本社前でビラ撒 ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。