粉飾歴40年「フタバ図書」に溜まった膿

2019年8月号 BUSINESS

  • はてなブックマークに追加

大正2年創業で広島県を中心に60店舗以上を展開する大手書店の「フタバ図書」(広島市西区、グループ年商373億円)が6月24日に緊急招集したバンクミーティングで「40年前から粉飾決算をおこなってきた」と告白し、話題になっている。関係が深い取次最大手の日本出版販売は当面支援するとみられ、銀行団から返済の一時棚上げも認められたものの、経営再建できるかは未知数だ。騒動の発端は6月3日に起きたシステム障害だった。商品の入荷が遅れたほか、オンラインショップも含め予約や注文ができない異例の事態に陥り混乱を招いた。1週間で正常化したが、並行して5月末の取引先への支払いも遅延していたことが判明。会社側は「令和への改元対応にミスがあった。顧客管理、入出金管理、POSなどが一元化されているため、多方面に悪影響を与えてしまった」などと釈明したが、関係先の間では「単なるシステム障 ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。