リニア27年開業は「絶望的」

名古屋駅の用地買収、残土処理…。さらに静岡で環境派が参院選に出馬。危うしリニア。

2019年8月号 BUSINESS

  • はてなブックマークに追加

東海旅客鉄道(JR東海)が建設中のリニア中央新幹線品川~名古屋間(約286㎞)の2027年開業が危うくなってきた。静岡県の反対で、南アルプストンネル(全長約25㎞)静岡工区の着工が2年近くもたなざらしになっているのは昨今報じられている通りだが、それだけではない。名古屋新駅の用地買収が難航し、トンネル掘削で発生する大量の残土処分地の選定も進んでいない。さらに車両製造の中核を担う日本車両製造が台湾特急列車の脱線事故で賠償請求を突きつけられるなど問題が山積している。

徳川19代目は環境保護派

「静岡県が静岡の自然に対して持っている権利をJR東海が無視している。県民の気持ちが最優先されるべきだ」7月21日投開票の参院選で静岡選挙区から立候補した立憲民主党の新人、徳川家広(54)は5月の出馬表明以来、「リニア中央新幹線の南アルプス迂回」を公約の一つに掲げた。徳川宗家19代目という抜群の知名度 ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。