iTunes「太り過ぎて」廃止

度重なる機能追加で複雑化。ダウンロード販売よりストリーミングが主流になり大ナタ。

2019年8月号 BUSINESS

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iTunesが終わる||。5月末、世界のIT関連メディアに衝撃が走った。噂は本当だった。アップルが6月3日に開催した世界開発者会議の場で、壇上に上がった上級副社長のクレイグ・フェデリギがiTunesの終焉を正式に宣言した。2001年1月にマック専用の音楽管理ソフトウェアとして登場して以来、18年の歴史に幕を閉じた瞬間だ。もっとも、iTunes抜きの最新マックOS(基本ソフト)のリリースは、今秋の予定なので、正式な終焉はそのリリース時となる。アップルが幕引きを決めた最大の理由は、機能の「肥大化」だ。当初は、マック上で音楽CDから楽曲を読み込みMP3化して再生するだけの単純なソフトだったが、01年10月に登場した携帯型音楽プレーヤー「iPod」の楽曲管理機能が追加されて以後、iTunes Storeでの、音楽、映画、ポッドキャストのダウンロード購入機能に加え、iPhone登場時には、SIMカードの有効化、 ………

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