リボ払い債権の塊である売掛債権の膨張を借入金で賄っている。これは会計原理上、成立するとは思えない。
2019年8月号 BUSINESS
丸井グループは、2013年3月期から19年3月期にかけて8事業年度連続増益を達成した。同社の19年3月期までの5事業年度の連結株主帰属純利益の合計は988億円と素晴らしいものとなった。しかし、同社の営業キャッシュフローは構造的に赤字であり、19年3月期までの5事業年度の営業キャッシュフローの合計はマイナス618億円である。丸井グループの直近5事業年度における通算会計利益先行率(当期純利益÷営業キャッシュフロー)はマイナス159・6%と歪なものとなっている。東証上場企業の会計利益先行率が産業業種にかかわらず押しなべて平均50%であるところ、マイナス159.6%の会計利益先行率とは只事ではない。丸井グループの直近5事業年度における株主帰属当期純利益と営業キャッシュフローの推移を示すと表1の通りである。丸井グループの営業キャッシュフローが劣悪なのは、丸井グループが運転資金多消耗型 ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。