パナの呆れたベンチャー投資

投資先の家電ベンチャーが破産。馬脚を現す大手企業の「名ばかり」オープンイノベーション。

2019年9月号 BUSINESS

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「一橋ビジネスレビュー」は「ハーバード・ビジネス・レビュー」を強く意識した季刊誌なのだろうが、今年3月15日に発売した2019年春号は、本家本元が腰を抜かす内容となった。特集で取り上げ、これでもかというほどヨイショしたベンチャー企業「セブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズ」が、冊子発売後1カ月あまりで、東京地裁に破産を申し立てたのだから。

宣伝費が開発費を上回る

セブン・ドリーマーズは聞き慣れない会社名かもしれない。しかし全自動衣類折り畳みロボット「ランドロイド」を発売するとぶち上げ、社長の阪根信一が盛んにメディアへ露出した会社といえば、「ああ」と思い出す人もいるだろう。このセブン・ドリーマーズの第1回債権者集会が開かれたのは7月末。その直前、同社の主力3事業のうちの一つが投資会社JPHに売られることになった。ゴルフ用超高級クラブシャフトビジネスで、阪根が買収、セブン・ドリ ………

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