「ペイペイ」重視でメディア事業の優先度が下がり、編集部は3分の2に削減、退職者続出も。
2019年9月号 BUSINESS
日本最大級のニュースサイト「ヤフーニュース」に異変が起きている。川邊健太郎社長らヤフー上層部がスマートフォン決済「PayPay(ペイペイ)」を最優先事業と位置付けた結果、ヤフーニュースを含むメディア事業への関心が低下しているためだ。ニュースチームは3分の2に削減され、退職者も出始めた。メディアとしての公共性にも気を配り、日本のネットニュースの「標準」を形作ってきた草分け的な存在だが、最近はページビュー(PV)重視で芸能・スポーツ記事を偏重する傾向も目立ってきた。ヤフーニュースは1996年7月に、ポータルサイト「ヤフージャパン」の一部門としてスタート。「玄関口」としてお客を集める役割を担ってきた。コストのかかるニュースの自前取材には原則として手を出さず、新聞社やテレビ局などから記事の提供を受け、無料で読者の閲覧に供して広告収入を得るビジネスモデル。提供 ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。