2019年9月号 BUSINESS
「『そんなこと言うなら理事長は天下りに戻りますよ!』と言われたわ。怒るどころか呆れてモノが言えない」北海道の大手牧場経営者が溜め息を漏らした。日本中央競馬会(JRA)は6月、禁止薬物を含むサプリメントを摂取していたとして、156頭をレース前日に出走除外とした。それでJRAと理事長の責任を理事に追及したところ、冒頭のように反論されたのだという。この理事が「天下りの役人に戻っていいのか」という偏屈な理由で必死に守ろうとしているのはJRA2人目の生え抜き理事長、後藤正幸(67)である。後藤は前代未聞の大量出走取り消し事件発生時、私用でイギリスに滞在。山高帽に燕尾服で優雅にエリザベス女王が主催する競馬、ロイヤルアスコット開催を見て楽しんでいたという。事件の一報を耳にしながら予定通り休暇を消化。帰国後、JRA関西広報室の定例記者会見に姿を見せたが、競馬村で飼いなら ………
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