原子力産業が生き残る道

福島第二の廃炉が決まってもメゲない原子力村。「潜在的な核抑止力」の役割を認める発言も。

2019年9月号 BUSINESS

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7月10日から12日にかけてパシフィコ横浜(横浜市)で開催された再生可能エネルギーの展示会「PV2019 太陽光発電展示会&フォーラム」は閑古鳥が鳴いていた。3日間の入場者は1万1765人で、展示スペースは大幅に縮小され、ブースに立ち寄る人もまばらだった。14年開催の「PV2014」では4万2163人が詰めかけ、会場が熱気に包まれていたのとは大違いだ。理由は明白だ。経済産業省が再生エネルギーに対する固定価格買い取り制度「FIT」で、メガソーラーなどの太陽光発電による電気の19年度買い取り価格を1キロワット時あたり14円と、18年度に比べて2割も引き下げたからだ。制度導入時の40円から段階的に引き下げられ、ついに発電事業者がギブアップした。

FITの早期幕引きに成功

電力業界は太陽光発電を目の敵にしてきた。東日本大震災後に原子力発電所が運転休止している間に、太陽光を中心とした再生可能エネルギーが普及し、原 ………

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