2019年9月号 GLOBAL
フェイスブック(FB)が開発中の暗号資産「リブラ」が、各国の中央銀行から袋叩きにあっている。7月17日に開催された主要7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)は、リブラに対し「規制が必要」との認識で一致。作業部会を設置し、10月のIMFの年次総会までに最終報告書をまとめるという。金融政策が効かなくなる、マネーロンダリングやテロの資金になる、など様々な理由が語られているが、ここまでリブラが嫌がられる理由はただ一つ、「通貨発行益」という各国中央銀行の最大の特権を脅かす存在に成り得るからだ。米上院及び下院の銀行を所管する委員会は、FBのリブラ担当幹部であるデビッド・マーカス氏を喚問した。FBによる過去の個人情報流出を引き合いに出した、いささか感情的な質問が飛び交う中、自分の報酬をすべてリブラで受け取れるほどにあなた自身リブラを信頼できるのか、と迫る議員もいた。 ………
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