2019年9月号 POLITICS
2017年の民進党分裂劇から2年。それから初めて迎えた参院選は旧民主党を源流とする既存野党にとって厳しい結果に終わった。特に国民民主党の状況は深刻で、参院選後の世論調査の政党支持率は1~2%を彷徨っている。この国民民主の「地盤沈下」に目をつけたのが、ほかでもない自民党だ。「憲法改正議論をする政党を選ぶのか、議論すらしない政党を選ぶのか」。首相の安倍晋三は参院選の遊説で、各地でこのフレーズを連呼。改選議席の与党過半数を確保すると「議論はすべきだという国民の審判は下った」と断言し、悲願の改憲をめざす考えを改めて強調した。とはいえ、国会で憲法を議論する場である衆参両院の憲法審査会は、先の通常国会で実質的な議論がほぼなかったといっていい。唯一、国民投票の手続きを定めた国民投票法を巡り、野党が問題視しているテレビCMのあり方について衆院で日本民間放送連盟 ………
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