切り札エンジンが大コケ。高級車路線は軌道に乗らない。それでも新工場が着々。
2019年11月号 BUSINESS
マツダは業績低迷のトンネルに再び入り込んだようだ。切り札として投入した次世代ガソリンエンジン「スカイアクティブ-X」は大コケの空気が漂い始めた。高級車路線の第1弾として売り始めた小型車「マツダ3」の販売は伸び悩む。過大な開発投資で経営危機を招く「マツダ病」については本誌6月号で伝えたが、いつか来た道が日に日に現実味を増している。
今年8月、マツダは顧客にとある通知をしれっと出した。「スカイアクティブ-Xの仕様をレギュラーガソリン推奨からハイオクガソリン推奨に切り替える」という内容。仕様変更の結果、発売時期は10月末から12月中旬に遅れるという。「予約受付開始後に発売を延期するのは異例。その上、ハイオク推奨になってしまったので売れ行きが心配だ」とマツダ系ディーラーは打ち明ける。 マツダの言い分はこうだ。「欧州ではハイオクに近い燃料が使われている ………
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