わずか6日間で飛車角を失い「菅派旗揚げ」の野望は潰えた。菅は独自に政局を動かす手を封じられた。
2019年12月号 POLITICS [利を得たのは誰か]
内閣改造から1カ月余りで重要閣僚2人が相次ぎ辞任しても、政権に危機感は薄い。安倍晋三首相は「任命責任を痛感している」と言いながら、責任の取り方は「行政を前に進めていくことで果たす」と繰り返すばかり。「今の官邸は国民を舐めきっている」(自民党幹部)からだが、それを言うなら、そもそも任命した時からそうだった。「異常な事態で国民に申し訳ない。内閣を身を引き締めて立て直していく必要がある。そもそも問題がありそうな人を閣僚に据えた。自民党が議員をどう育てるか、どう閣僚に選ぶかという問題はある」公明党の山口那津男代表が11月8日、BS朝日の番組収録で述べた苦言には、聞き流すことのできない不快・不信感が込められていた。山口氏は今年9月、党代表の連続在任期間が10年を超えた。政界随一の安定感を誇り、絶対に失言しないが、発言は時に辛辣で、それだけに小さなトゲにも鋭 ………
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