2020年1月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
防衛省は19年10月31日、地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」に搭載するロッキード・マーチン社(以下、ロ社)製のレーダーLMSSR「SPY-7」の取得契約を輸入代理店の三菱商事と締結したと公表した。契約金額は2基で計349億5500万円。売り込みに際しては、三菱商事の宇宙・航空部門出身者でつくる防衛コンサル会社「グローバルインサイト」が、自民党防衛族や防衛官僚らに周到な根回しを行った。だが、今回の調達に対して、当の自衛隊関係者から疑問の声が出ている。護衛艦あやせ元艦長でイージス艦の概算要求実務に携わった坂上芳洋元海将補は、「SPY-7は未完成で、全く実績がない」と指摘。「使われているAESA(アクティブ電子走査式のアンテナ) のGaN(ガリュウムナイトライド)技術は、日本製より劣るスペイン製である可能性が極めて高い」と語る。その理由は、SPY-7の調達方法がFMS(対外 ………
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