踏み倒された大和証券は、折口氏に遅延損害金含め約23億円の支払いを求めるレターを送り、遂に提訴に踏み切った。
2020年1月号 BUSINESS
このところ復活の兆しを見せていた折口雅博氏(58)だが、その裏で執拗な借金取り立てに追われていることが明らかになった。旧グッドウィル・グループ総帥の座から事実上追放されて12年近く経つが、いまだ過去の清算は終わっていないらしい。 東京地裁で係属中の裁判記録によれば、折口氏が約9億9500万円の借金弁済を求められ提訴されたのは2019年4月。米ニューヨーク在住の同氏に総領事館経由で訴状が送達されたのは同年7月末のことだ。提訴したのは大和証券である。経緯はこういうことだ。07年4月、折口氏は大和子会社の大和証券担保ローンとの間で極度額約15億円の貸付契約を結んだ。担保はグッドウィル株だ。が、その後、介護子会社の不正や日雇い派遣子会社の業務停止処分が相次ぎ株価は暴落。08年2月末、折口氏は担保株の強制処分を通告される。翌月、債権を買い取った米サーベラスに主導権が移 ………
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