地銀「勝ち組再編」の主導権握る千葉銀行

佐久間頭取がリードする「TSUBASAアライアンス」の合計総資産は66.6兆円。りそなHDを凌駕する。

2020年1月号 BUSINESS

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2019年11月下旬に都内で開催された千葉銀行(佐久間英利頭取)の中間決算説明会。その資料には、挑発的ともとれる表が掲載されていた。千葉銀行がリーダーシップをとる「TSUBASAアライアンス」の合計総資産は66.6兆円と、りそなHDや三井住友トラストHDさえ凌駕し、3メガバンクにつづく規模になると打ち上げている。これはTSUBASAの近い将来の経営統合を示唆するようにも見える。仮にこのメガ再編が実現すれば、SBIホールディングスによる「第4のメガバンク」構想を片隅に追いやるほどのインパクトになる。令和の時代、地銀再編の真打ち登場だ。平成元年(1989年)には、大手銀行が23行もあったものの、経営不振行や下位行同士の合従連衡から始まり、最後にはトップ行同士の動きとなり3メガバンクが誕生し現在に至るのと同じ流れが地銀でも起きようとしている。

横浜と千葉の統合はない

TSUBASAアライアンスは、15年10月に、千 ………

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