業界の総意を汲んでモノ申す屈指の論客。今秋にも、85年ぶりに製薬業界出身の会頭が誕生!
2020年4月号 BUSINESS
大阪商工会議所の次期会頭は現在、副会頭を務める塩野義製薬の手代木功社長で確実な情勢となった。年齢は60歳と若く、東京大学薬学部卒。東大工学部卒の尾崎会頭(大阪ガス会長、70)との相性も良い。大阪経済の活性化を至上命題とする大商にとって、「大阪から本社を移すつもりは毛頭ない」と断言する手代木氏は心強い存在だ。歴史的に製薬業は大阪の地場産業だが、空洞化が目立つ。武田薬品工業は昨年、大阪本社ビルなどを売却した。登記上の本社は大阪に残すが、実質的な本社機能を武田グローバル本社(東京・中央区)に完全集約した衝撃は大きかった。大阪・の製薬業集積から離脱したのは武田だけではない。藤沢薬品工業は2005年に山之内製薬と合併してアステラス製薬となり、本社を東京に移した。田辺製薬は三菱ウェルファーマと07年に合併して田辺三菱製薬となり、今年3月2日に三菱ケミカルホール ………
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