ISSなどが会長・阿部、副会長・稲垣の再任に反対。社内が小声でしか喜ばないのは恐怖政治で抑え込んでいるからだ。
2020年5月号 BUSINESS [私物化の加速]
4月23日に開かれる積水ハウスの株主総会を前に、「やはり」というリポートが出た。今回の総会で積水ハウスは会長の阿部俊則、副会長の稲垣士郎、社長の仲井嘉浩、副社長の内田隆の4人を含む12人の取締役選任を求めている。これに対し前会長の和田勇と取締役の勝呂文康らが、2人を含む11人の取締役選任を求める株主提案をしている。そのどちらに軍配が上がるかというのが焦点なのだが、それを前に米議決権行使助言会社のグラスルイスが阿部、稲垣、仲井、内田の再任について反対を、ISSも阿部と稲垣の2人に反対を唱えた。
17年に発覚した地面師事件で、積水ハウスはまんまと騙された被害者という立場を取っているが、詐欺師集団と妙に息が合っているのは不思議である。本誌は2020年4月号(「四悪人」糾す積水「地面師」総会)でそう指摘した。改めて簡単に振り返ってみよう。東京・西五反田にある土地 ………
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