今こそ「地震・火山庁」を創設せよ

コロナ蔓延期に地震や火山噴火により避難所開設を迫られたら、どう対応するのか。

2020年5月号 LIFE

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世の中は新型コロナウイルスに翻弄されている。緊急事態宣言が出される前の、政府と日本医師会や新型コロナ専門家会議との意思疎通の悪さが、未解決発展途上の科学的分野における判断の難しさを端的に表している。もし、感染症蔓延期に大規模な地震や火山噴火により避難所の開設を迫られたら、どう対応するつもりだろうか。筆者は、今こそ「地震・火山庁」の創設を提案したい。気象の分野は、既に衛星からの各種監視や、スーパーコンピュータによる予測手法が確立されており、特別警報の発令などに研究者の判断を要しない。一方、地震や火山噴火のように予測手法が確立されていない分野では、組織内に研究的な要素を含む専門家が必要となる。ここが気象と地震・火山の大きな違いであり、研究的側面を包含する研究機関と現業機関の中間的な組織が必要と考える所以である。

船頭が多くバラバラ

その前に、日本列島がいかに ………

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