販売店で感染者続出ならお手上げ。新聞によっては配達不能地域が出ても不思議ではない。
2020年5月号 DEEP
新型コロナウイルスの猛威が新聞業界にも及んできた。コロナ禍による景気後退で広告が激減しているのに加え、販売店で感染者が続出した場合は、配達ができない地域が発生し宅配網が崩壊する可能性も出てきた。長期的な新聞部数の低落の上にコロナ不況による購読中止が相次ぎ、広告やイベントの収入減が重なって、新聞社の経営を直撃している。
「センバツ高校野球が中止になったら、うちは潰れてもおかしくない」――。毎日新聞関係者は2月上旬、真顔でこう語った。毎日新聞と日本高校野球連盟は3月11日、コロナウイルスの感染拡大の収束が見通せないとして中止を決定。懸念は現実のものとなった。予定していた部数拡販や広告、関連イベントの売り上げが吹き飛び、後始末のコストだけが重くのしかかることになった。同新聞主催で7月に予定されている都市対抗野球大会も開催が危ぶまれている。「新聞之 ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。