「第2のレナウン」と囁かれるのは、社外取締役の暗躍とデジタル投資の大散財が原因。
2020年7月号 BUSINESS
「阿鼻叫喚」とはまさにこのことだろう。新型コロナウイルスの直撃を受け、アパレル業界がかつてない苦境に陥っている。長引く構造不況で各社は人員削減や店舗閉鎖を進めていたが、そこに新型コロナが直撃、経営悪化に拍車がかかった。6月以降もV字回復は到底見込めず、今年度は黒字が確保できる企業を探す方が難しい状況だ。
その代表例が大手のレナウン。5月中旬に民事再生手続きに入った。名門の経営破綻には衝撃が広がったが、業界では「終わりの始まり」との見方が大勢を占める。さらなる淘汰が増えるのは確実というわけだ。現在、「第2のレナウン」と目されているのが三陽商会である。三陽商会は1943年の設立で、65年から英高級ブランド「バーバリー」を日本で扱うなど、業界を代表する1社だ。しかし2015年にバーバリーとの契約が終了してからは坂道を転がるように業績が悪化。足元では4期連続 ………
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