テレワークを申請する書類に押印するため出社する、という笑えない話が蔓延中。
2020年9月号 LIFE
コロナ禍で多くの企業が取り入れた「テレワーク」。ニューノーマルの一環として政府も推奨する。しかし、押印のためだけに出社しなければならない「はんこ出社」が通勤ならぬ〝痛勤〟と揶揄され話題になっている。日本社会のデジタル化を阻む象徴的な存在として、押印の慣習は、IT側の人々からは諸悪の根源のような扱いを受ける。緊急事態宣言の真っ只中である4月15日、1件のツイートが話題になった。「決めました。GMOは印鑑を廃止します」と宣言したのは、東証1部上場企業のGMOインターネット会長兼社長の熊谷正寿だ。日本国内で「コロナは中国の問題でしょ」と危機感が希薄だった1月末から、6千人弱いるグループ全社員の原則リモートワークを実施し、世間を驚かせた。同グループでは、社内文書はもちろん代理店などとの契約類においても、可能な限り紙と印鑑から脱却し、電子サインや電子署 ………
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