「売上高1兆円」と大風呂敷を広げた途端に、コロナ禍でホテル・レジャー事業が大打撃。
2020年9月号 BUSINESS
新型コロナウイルスの感染拡大で人の動きが止まって4カ月余り。数年来のインバウンド(訪日外国人客)ブームに乗じ“我が世の春”を謳歌してきた旅客運輸・レジャー業界の需要が雲散霧消し、各社の経営を直撃した。大手私鉄各社も例外なく、第1四半期(4~6月期)に赤字転落の企業が続出しているが、中でも注目を集めているのが西武ホールディングス(HD)。売上高の約4割を占めるホテル・レジャー部門の業績悪化が響き、株価下落に歯止めが掛からない。
8月3日、東京株式市場で旅客運輸関連の株価が急落した。東日本旅客鉄道、東海旅客鉄道、西日本旅客鉄道のJR本州3社に加え、東急、京浜急行電鉄、京成電鉄、西武HDの大手私鉄4社がそろって年初来安値を更新。7月来のコロナ「第二波」の広がりを背景に「帰省自粛」の是非が取り沙汰されたことが各社の先行き懸念に繋がったと市場関係者は分析していた ………
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