中国揺さぶる「大使は垂」リーク

スパイ扱いされた者を起用。呑んでも呑まなくても「痛手を被るのはあちら」と言うが。

2020年9月号 DEEP

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国交正常化以来、最悪と言っていいほど悪化してしまった日中関係に、更に時限爆弾が投げつけられた。7月15日付読売新聞朝刊とNHKが報じた次期中国大使“新聞辞令”である。政府は外務省官房長の垂(たるみ)秀夫(59)を起用する方針を固めた。「なんでこんな時期に新聞辞令がでるのか!」外務省関係者は驚きを隠さない。外務省今夏の人事は外務審議官・金杉憲治をはじめ官房長の垂ら複数の局長級が官房付となり、大使発令を待つ。しかし、官房付となった翌日に読売とNHKにリークされたのは垂だけなのである。「これは官邸の意図的なリークとしか考えられません。それも中国に踏み絵を迫って、どちらに転んでも負けがないと踏んだ巧妙なトリックが仕込まれている」(前出・外務省関係者)垂は1985年入省、語学研修を南京大学で受けた所謂チャイナスクールである。それも社会から厳しい非難を浴びたお公家 ………

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