「特別な夏」が終わる頃、小池が狙い撃った「コロナ砲」が軌道を変えて都庁に命中するかも。
2020年9月号 POLITICS
「この夏は『特別な夏』」――。東京都内で新型コロナウイルスの感染者数が360人を記録し、1日当たりの感染者が10日連続で200人を超えた8月6日。都庁会見室で得意のパネルを掲げながらお盆の帰省自粛を呼びかける小池百合子知事の表情は、緊迫した局面にもかかわらず自信に満ち溢れ、マスクを外して露わになった口元には笑みすら浮かんで見えた。「コロナに打ち克つのが最優先の夏」――。 臨時会見で繰り返される小池氏のスローガンを、側近の1人はこう解説する。「売られた喧嘩は必ず買う。そして徹底的に打ちのめすのが彼女の流儀だ」――。売られた喧嘩とは、菅義偉官房長官の「東京問題」発言を指す。都内で206人の陽性者が発生した7月11日、北海道で講演した菅氏は「この問題は圧倒的に東京問題と言っても過言ではない」と発言。対する小池氏は「Go To キャンペーン」を引き合いに出し、「冷房と暖房の ………
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