地元・横浜も多難だが、首相になって改めて見せた折れない頑固さで、IRを含むビッグプロジェクトに取り組むことだろう。
2020年11月号 BUSINESS [折れない「菅」]
「横浜カジノ」に逆風が吹いている。コロナ禍で世界のカジノが壊滅的打撃を受けるなか、国土交通省は10月9日、カジノを含む統合型リゾート(IR)の整備に関する基本方針案を公表するとともに、自治体から申請を受け付ける時期を9カ月延長、来年10月から再来年4月とした。それに伴い、横浜のIRスケジュールも大幅に遅延する。もともと基本方針案の公表の遅れから、IR事業者の公募条件や施設概要などを定めた実施方針の公表を、延期し続けていた。「9カ月遅れ」が決定したことで、実施方針を定め、事業者の公募・選定といった作業に着手するが、具体的なスケジュールは未定。確かなことは、来年8月にIR推進派の林文子市長が任期を迎えることで、市長選が「カジノの是非」を問うものになることだ。
「前回、3選を狙った市長選で、林市長はカジノ誘致が不利と見て、『白紙に戻す』と宣言、当選した。だか ………
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