菅・二階「習国賓訪日」の地雷原

国家ビジョンを明確にした上での戦略的な対応が求められるが、「菅・二階政権」からは、それが見えてこない。

2020年11月号 POLITICS [媚中派「二階リスク」]

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菅新内閣の外交が本格的に始動した。外交手腕は「未知数」と不安視されてきた首相・菅義偉だが、トランプ米大統領や中国の習近平国家主席との電話首脳会談など異例のオンライン外交を無難にこなす一方で、10月には、就任後初めてポンペオ米国務長官と東京で会談、併せて日米豪印四カ国外相会合を開催し、活発な対面外交を展開した。外務官僚の振り付け通りの手堅い船出と言える。が、そこからは国家のリーダーにふさわしい独自の国家像は見えて来ない。特に、内政面で脱官僚主義の打破を旗印にしたにもかかわらず、外交面では過剰なまでの外務官僚依存が際立つ。11月の米大統領選の勝者が、トランプであろうが、バイデンであろうが、今後、米中対立は厳しさを増すのは必至の情勢だ。その狭間にあって、国家観なき宰相・菅官僚外交に落とし穴はないのだろうか。

「未知数」呼ばわりに気色ばむ

安倍政権時代、要の官房長官として裏舞 ………

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