4期ぶり赤字からの再建途上にコロナが直撃。3カ月で有利子負債が446億円も増加し、今期の予想売上高4600億円を超える事態。
2020年11月号 BUSINESS
経営再建中の日本板硝子が新型コロナウイルスの影響で追い詰められている。売上の半分を占める自動車用ガラス事業が欧州中心に厳しく、2020年3月期決算(国際会計基準)では最終損益が4期ぶりに赤字(▲189億円)となった。さらにコロナ禍がフルに直撃した4-6月期は▲164億円となり、自己資本比率は7.4%にまで低下。一方、有利子負債は4723億円と3カ月で446億円も増加し、今期の予想売上高4600億円を超えてしまっている。キャッシュフローの悪化に直面し、メインの三井住友銀行を中心とする銀行団がなんとか支えた格好だが、「収益力が回復しなければどう考えても返済不能な水準」(金融筋)で、8月にはR&I(格付投資情報センター)が発行体格付を「BB+」から「BB」に引き下げ、方向性は「ネガティブ」で据え置いた。さらにここにきて「取引先に支払いサイトの延長を要請しているようだ」(信用調査マ ………
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