立皇嗣の礼、新嘗祭で「皇嗣」のお披露目が続くが、安定的な皇位継承策の先行きは不透明なまま。
2020年12月号 LIFE
徳仁(なるひと)天皇は、11月23日夕方から翌24日未明にかけて皇居・宮中三殿西側の神嘉殿(しんかでん)で、即位後初めて新嘗(にいなめ)祭に臨まれる。新嘗祭は、天皇が米や粟(あわ)などの新穀をや神々に供えて共に食べ、を感謝する祭祀で、正月最初の儀式である「四方拝(しほうはい)」とともに古くからある宮中祭祀の中で最も重要な神事だ。新天皇による最初の新嘗祭がで、昨年5月の代替わりに伴い、同年秋に行われた大嘗祭は記憶に新しい。新嘗祭では、徳仁天皇は綾綺殿(りょうきでん)で白の祭服(さいふく)に着替え、三種の神器のうち勾玉と剣とともに神嘉殿の母屋(もや)に入り、23日夕刻から「夕(よい)の儀」に臨むが、いつもと違う光景が二つある。一つは、平成の後半、明仁(あきひと)天皇の高齢を考慮して2014年から深夜に行われる「暁(あかつき)の儀」への出席を取りやめるな ………
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