世界が中国企業を警戒する中で「テンセントと提携」の記事。「大丈夫か?」と揺れる社内。
2021年3月号 BUSINESS
「この案件は本当にやっても大丈夫なのか……」。三井物産の社内でそんな声が広がっている。中国のネット大手テンセントとの提携についてだ。
ことの始まりは今年の年明け。ビジネスマンにとって初の出勤日となった1月4日のことだった。夕方18時すぎ、日経新聞がほぼ毎日、帰宅時のサラリーマンを狙って、その日の一押しニュースとされる「イブニングスクープ」を電子版に流した。「三井物産、中国テンセントと提携 日本企業の販促支援」。こんな見出しのニュースは翌朝、日経新聞の朝刊1面にも派手に掲載された。記事を読み進めると提携は現在協議中で、まず物産とテンセントが合弁会社を設立する。新会社はテンセントのスマホ向けSNSアプリ「ウィーチャット(微信)」でのECサイトや広告、動画配信の作成・掲載などを日本企業から請け負う。日本でいうなら、SNSアプリ「LINE(ライン)」の中に、企業 ………
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