「怪情報で乱高下」 クレアHDの委任状争奪戦

東証2部上場のハコ企業「クレアホールディングス」を巡るキツネとタヌキの化かし合い。

2021年3月号 BUSINESS

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かつて「ソチ五輪人工島計画」をぶち上げるなどした、東証2部上場のハコ企業、クレアホールディングス(社長・黒田高史、以下クレア)が、今度は「コロナ対策」を巡り揺れている。昨年7月から、大株主のセノーテキャピタル(社長・岡本武之、以下セノーテ)がプロキシーファイトを仕掛けているのだ。セノーテはコロナ対策事業として鳥類のダチョウの抗体スプレー販売への参入を謳っているが、クレアは事業計画の実効性に疑問があるとして反対。臨時株主総会は本来11月に予定されていたが、セノーテの委任状勧誘に問題があったとして延期となり、仕切り直しがこの2月下旬に予定されている。セノーテがクレアに乗り込んできたのは19年の第三者割当増資だ。7月と12月に1株15~16円で約1600万株の新株と、約3千万株分の新株予約権を引き受けている。一緒にファイナンスを引き受けているMTキャピタルマネジメ ………

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