「三部ホンダ」ラストチャンス

豪傑新社長の喫緊の課題は出遅れたEVと軽への対応。孤高の戦略から脱却できるか。

2021年4月号 BUSINESS

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「ホンダが描く新しい価値創造のために外部知見の活用とアライアンス(提携)戦略を躊躇なく判断していく」今年4月からホンダの社長に昇格する三部敏宏専務(59)が2月19日、社長人事発表の記者会見冒頭で切り出した言葉だ。

伊東時代の急拡大が裏目

ピンポイントにホンダの弱点を軌道修正する発言に対し、多くのアナリストレポートは「前向きな変化を期待させる」(シティリサーチ)、「成長に向けて再びアクセルを踏む」(SMBC日興証券)などと高評価だった。これを受けて株価も上昇した。自動車業界では合従連衡の流れが加速している。今年1月には、フィアット・クライスラー・オートモービルズとプジョーシトロエングループが合併し、新会社「ステランティス」が誕生。販売規模はトヨタ自動車、フォルクスワーゲン、日産自動車・ルノー・三菱自動車連合に次ぐ規模となる。業界内での再編に加え、トヨタはNTTと資本提携し ………

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