スクープ!羽田「入国ゲート」フン詰まり

空港に着くと、何と10の「関所」に密な行列。足止め2時間。クラスターが多発しそう。

2021年5月号 DEEP

  • はてなブックマークに追加

「オレの順番はいつくるの?」額に汗を浮かべた中年男性が係員に突っかかる。割って入るように、妻と見られる日本人女性と子供を連れた外国人男性がののしり始めた。「インクレディブル。時間の無駄だ!」 ここは羽田空港、国際便が離発着する第3ターミナル――。141番ゲート前の待合場は携帯電話とにらめっこする入国者でごった返していた。今日日の日本入国は書類審査など幾多の関門を通過する必要があるのだが、携帯アプリの作動をチェックする141番ゲートが最大のボトルネックである。さっと見たところ200人は並んでいる。警官が監視する厳粛な雰囲気だが、遅々として進まない審査の行列に、入国者らは苛立ちの表情を浮かべている。後列で並んでいた若者がつぶやいた。「こんなに詰め込まれたら空港が次のクラスターだぜ……」

縦割りの屋上屋ルール

新型コロナウイルス対応で、日本政府が3月から導入した水際対策が混乱を ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。