創業者の松浦にやる気なし。サイバーエージェントが出資をしたが、なお思惑が錯綜している。
2021年7月号 BUSINESS
金融市場で「2人の松浦」に注目が集まっている。1人目は東京証券取引所などを保有し「兜町の大家」と称される平和不動産に対し、株主提案をする香港系投資ファンドのリム・アドバイザーズ幹部の松浦肇。かつて日本経済新聞や産経新聞で記者だった松浦は平和不動産に対し、取引所を運営する日本取引所グループから天下りを禁じる提案などをしている。今月24日の定時株主総会での株主提案の成否に注目が集まる。
もう1人がエイベックス創業者の松浦勝人だ。昨年、最高経営責任者(CEO)を退任したが、コロナ禍で音楽業界は瀕死状態。個人と資産管理会社を合わせて同社の発行済み株式の7%を保有する松浦の復帰論も取りざたされたが、今年に入って金融市場では「松浦が自身の持ち株を売却しようとしている」という噂が駆け巡った。本人の関心が自動車関連ビジネスなどに移り、「エイベックスの事業への執 ………
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