ユニデン「無人総会」で前会長の猛攻阻止

ユニデンが最も恐れるのは「総会でハゲタカ株主と前会長が共同戦線を張るリスク」(取引金融機関)。株式の3割を持つ一大勢力であり、何をされるか分からない。

2021年7月号 BUSINESS

  • はてなブックマークに追加

本誌5月号で、不正会計の調査報告書を改変していたと報じたユニデンホールディングスが4月30日、第三者委員会を立ち上げて事実関係を調べ、結果を公表するとリリースした。それから半月あまり後、不正会計の元凶とされる創業者・藤本秀朗元会長との決別をうたう「新ユニデン宣言」を発表。しかし東証1部上場の折り目正しい企業に生まれ変わるのか。6月29日に開催する株主総会は、新型コロナウイルス感染拡大に配慮して一般株主を会場から締め出し、ユニデン役員のみで開かれる。一般株主は質問も投票もオンラインか郵送でしかできない。ネット中継もなく、後日結果が通知されるだけ。そこには理由がある。昨年の株主総会で自らの再任が否決される形勢であることを知った藤本は、直前に退任を決めた。実は事前の票読みで勝敗の帰趨が微妙だったため、信託銀行が株主への電話キャンペーンを提案。しかし「 ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。