「楽天ボケ」解けぬ「郵政増田」

楽天との提携強化に一直線だが大丈夫か。設立子会社社長は「米国でセクハラ」との報道。

2021年8月号 BUSINESS

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「分かっているのかねえ」。楽天との関係を深める日本郵政に対して、関係者の間でそんな声が広がっている。

女性従業員にセクハラ報道

日本郵政傘下の日本郵便と楽天が物流分野で提携したのは2020年12月24日だった。電子商取引(EC)サイト「楽天市場」の受注データなどを日本郵便が共有し、受注からすぐにトラックや人員を手配できる新しい物流プラットフォームを構築するという。「新型コロナでネットショッピングは流通全体の20%まで成長する。安定的な配送網の確立が重要だ」。同日開かれた記者会見で楽天会長兼社長の三木谷浩史は提携の目的をそう説明。日本郵便社長の衣川和秀は「手を打たないと5年後には安定配送できなくなる」などと応じた。この提携では確かに日本郵政にメリットがある。楽天が取り扱う物販ECの年間取扱高は約3兆円。日本郵便がその宅配を優先的に引き受けることができるようになるからだ。しかし、そ ………

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