近づいてはいけない銘柄に足を踏み入れたサイバードとワークスアプリケーションズの両創業者。
2021年8月号 BUSINESS
1人はサイバード創業者の堀主知ロバート氏、もう1人はワークスアプリケーションズ創業者の牧野正幸氏――。6月30日、2人の有名経営者はとんだ赤っ恥をかいた上、社外へとつまみ出された。舞台は東証2部上場の通販会社パスである。事の経緯はこういうことだ。 堀、牧野両氏が経営混迷中のパスに乗り込んだのは昨年6月。筆頭株主である投資会社Oakキャピタルの後押しだった。堀氏は2007年にサイバードの経営権を投資ファンドに明け渡し、16年まで社長を務めたが、その後はこぢんまりと趣味も兼ねたようなビジネスに携わっていた。他方、牧野氏は19年、大株主の投資ファンドにより社長職を事実上解任され、ワークスアプリを去っていた。取締役選任後、堀氏は新社長に就任、牧野氏はその右腕となった。直前期の売上高がたかだか24億円と吹けば飛ぶような会社とはいえ、両氏にとってパスの再建は名誉挽回の機 ………
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