事実上「死者がゼロ」の20歳未満の健康な若年層に、このまま接種を続けて良いものか、考え直す時期に来ている。
2021年11月号 LIFE [根拠なき「同調圧力」]
「2020年2月、最初の重症例を診た時は本当に心細く感じました。目の前で人工呼吸器やECMOに繋がっている患者がいるのに、残念ながら私たちは治療法が分かりませんでした。今はどうすればよいか分かります。本当に変わったと思います」こう語るのは大曲貴夫国立国際医療研究センター国際感染症センター長だ。大曲センター長はウイルスを抑える薬と過剰な免疫を抑制する薬などで、「酸素が必要な患者に対する治療法はほぼ確立されました」と語る。事実、PCR検査陽性者に占める死亡者の割合である致死率は、20年2月から6月まで続いた第1波では5.4%だったが、デルタ株が猛威をふるって最大規模の新規陽性者を出した第5波ではわずか0.2%にまで激減したのである。大曲センター長は「ワクチンが普及しても重症患者を生まない治療や重症患者を救える治療法の開発が必要です」と語る。
一方、そのワクチンにつ ………
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