副会長が大和ハウスへ電撃移籍。現社長の評判は毛並みだけ。牛耳る会長に社内は嘆息。
2021年11月号 BUSINESS
大成建設の経営陣がきな臭い。今年3月、リニア中央新幹線工事談合事件で同社に有罪判決が下り、15年近くトップに君臨する会長の山内隆司(75)の責任問題が再浮上した。山内は日本建設業連合会(日建連)会長、経団連副会長という要職を相次ぎ退任。長期支配にウンザリの社内には「さすがに引退だろう」との観測が広がったが、「期待」を裏切るかのように山内は6月、東京商工会議所副会頭に就任した。同月、昨年業績不振を理由に社長を辞任した副会長の村田誉之(67)が大和ハウス工業副社長へ電撃移籍。磐石とされてきた山内体制の求心力低下が一気に顕在化しつつある。
「やはりおかしい」。8月5日に大成建設が発表した今期(2022年3月期)第1四半期決算を目にした同社元幹部はこうつぶやいた。国立競技場建て替え工事をはじめ東京五輪・パラリンピックで最も潤ったゼネコンと言われてきたが、抱え ………
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