国民の間に反対意見があっても、一時金や儀式を省略すれば、女性皇族が結婚できる道が開かれた。
2021年12月号 LIFE
2017年秋の婚約内定の会見から約4年2カ月の歳月を経て、秋篠宮家の長女眞子さんと小室圭さんは、10月26日に結婚した。「儀式なし、一時金なし」という異例づくしの結婚劇は、令和の皇室に大きな傷痕を残した。皇室の今後の焦点は、12月1日に20歳の誕生日を迎える天皇家の長女愛子内親王の成人皇族デビューに移るが、眞子さんは民間人になった後も小室さんのニューヨーク州の弁護士資格試験の不合格や祖父の川嶋辰彦氏の死去など試練が続く。また、皇族数減少対策として、女性皇族が結婚後も皇室に残る案が政府の有識者会議(座長・清家篤元慶応義塾塾長)で検討されているが、眞子さんの異例の結婚劇は、女性皇族の在り方や女性宮家創設の是非など、政府の検討作業や国会を舞台にした審議にも少なからぬ影響を及ぼすとみられる。
眞子さんの結婚による皇籍離脱で皇室の構成は18人から17人(男性5人、 ………
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